人生、前を見て歩む大切さを教えてくれたバックドロップ
『キャーァアアアアアああああ!!』
ユニバに叫び声が響き渡った。
これほどの叫び声は中々聞くことがない。
あれは小2の夏、大分で僕の住んでいたエグゼコート城崎での話だ。
ふいにソファーの下にレゴブロックを落としてしまった僕はそのパーツを探すために事もあろうかチャッカマンを使いソファーの下を照らした。
その瞬間『パチ…パチパチ…』と音を立てて勢いよくソファーが燃え上がる。
その異変を感じ取ってリビングへと入ってきた瞬間の母の叫び声以来ではないだろうか。
様はなんとも言えない叫び声。
それの正体が
『ハリウッド ドリーム ザ ライド バックドロップ』
である。
1884年にジェットコースターの起源を作ったかの有名なL・A・トンプソンさんに言いたい。
『お前バカか』
と。
なにスリルというわけわからんもんを手軽に体験できるもん作ってんだよ、と。
こんな後世にも残るもの作るならもっと心踊る誰しもがハッピーになれるものや困った人を助けてくれるものにしておけよ、バカ。
なに履き違えて恐怖の裏側の楽しさを伝えようとしてんだよ。
お前のせいでデートや修学旅行の時に『あ、絶叫系苦手なんだよね』とか言うと『ほんと空気読めないよね』ってなるんだからね。
そのせいで乗りたくもない絶叫系に乗ってはテンションガタ落ちして結局『空気読めない』感じになってしまってちょっとギクシャクしちゃうじゃねえかよ。
との思いから分かるように僕は生粋の『ビビり』なのである。
そしてそんな僕が今、狂気の沙汰な乗り物の列に並んでいる。
なんでやねん。
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どうも、つっつんです。
先日有吉とマツコの怒り新党でもやっていたが
【新・三大つっつんの嫌いな感情】
を見ていただいただろうか?
見てない方に説明すると僕が嫌いな感情で『怖い』『痛い』『暑い』が見事新・三大に選ばれていた。
そして特に嫌いな『怖い』を具現化したような
乗り物の前にいる。
途中から後悔の念が襲ってくる。
これは絶叫系マシーンに乗ったことのある方なら分かるだろう。
『なぜ並んでしまったのだ』
という後悔である。
途中から身体は重くなんなら非常に頭が『痛い』。
嗚呼これがまさに身体が拒否するということなのだろう。
僕はいかにしてこの危機的状況を回避するかに全神経を持って行った。
しかし友人夫婦、ましてや一番カッコつけないといけない彼女様の前で『やっぱり乗らない』なんて選択肢は非常にダサすぎる。
悔しいが諦めて乗った。
乗り込むと同時に震えだす足。
いくら治めようとしても僕の思いとは裏腹により一層強い震えとなってきた。
上からレバーが降りてきて僕の身体を固定する。
もう逃げられないのか。
そう思い諦めの念から他のことに意識を集中させる。
そう、このアトラクションでは音楽が選ぶことができる。
かつてドリカムの大阪LOVERがBGMになった話は僕も知っている。
せめて音楽でも知ってる曲で気分を紛らわそう、、、
そう思い選曲することに。
困った、全然知らない。
普通は安らぐ音楽のバージョンでBEGINとか入れておけよ。
そんな気持ちを胸に唯一知ってる曲で【ワタリドリ】を選んだ。
はずだった。
スピーカーから流れ出したのは松岡修造の声。
あ、これ違う。
そう思った瞬間車体は動き出したのだ。
………
………
どれくらいの時間が経ったのだろう。気付けば僕の安全レバーは上がり退場の時間となっていた。
足の震えは止まり恐怖心から解放されていた。
やった。『怖い』を克服したのだ。
そう思った瞬間
ズキーンッ!!!!
と頭に痛みが走った。
この痛み。覚えがある。
これは、、、
『二日酔いだ』
どうやら朝からお酒飲み過ぎたみたいだ。
そう思うと少し気持ちは軽くなった。
あ、お酒を飲み過ぎただけだったのか。
恐怖心から痛みがきて限界になったわけではなかったのか。と
自分の恐怖心に対する弱さを懸念していたのだがそこまで僕はビビリではなかったみたいだ。
僕の足は軽やかに次のアトラクションへと向かった。
ちなみにこの日、前日まで少し涼しかったはずの気温は嘘のように太陽がサンサンと照り続けグングンと気温が上昇していた。
『暑い…』
よく考えれば『ハリウッドドリーム ザ ライド』に乗っただけで『新・三大つっつんの嫌いな感情』を全てクリアしていたことを僕はこのとき知るはずもなかったのだ。
ありがとうございました。
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