スパイシーなカレーを一口、思い出すスリランカ。南船場『カレーや デッカオ』
僕はハッとした。
このスパイシーな香り。
僕の鼻腔を通り脳へと届いた。
食欲を刺激しながらもなんだか懐かしくも思えたりした。
あれ、この香りはどこで嗅いだことがあるんだろうか。
自問自答を繰り返す中目の前に運ばれたモノをみて思い出した。
あ、スリランカだ。って。。。
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スリランカという土地に僕はいた。
彼らは《つっつん》という荒くれ者をまるで同郷の久しぶりの帰省かのように暖かく迎え入れてくれた。
しかし中には快く思わなかった輩もいたようでその中の一人が
スリランカカレーである。
彼には何度か僕から歩み寄ってみたのだがいかんせんウマが合わない。
彼は僕に牙を向け口の中をスパイスという強力な武器で傷付けた。
皆さん小学校で勉強したかと思うんですが僕って辛い物苦手なんですよ。
スリランカで食べたカレーは僕にとって予想をはるかに超える刺激物でした。
僕の強靭なメンタルとは言えども結局途中で心折られそれ以降口にすることはなかった。
しかし今回僕は日本は南船場でスパイシーな香りに唆られ気づけばこのお店の前にいた。
『カレーや デッカオ』
元々は北新地でやっていたカレー屋さん。
この度南船場の一角に引っ越してきたそうだ。
心斎橋商店街を抜け少し歩くと
このような看板が少し目線を上げた左手に見えるのでそれを目印にしてほしい。
要は下を向いて歩かずに上を向いて歩こうぜというなんともポジティブな意見を看板の位置から感じる取ることができる。
お店は二階にある。
階段を登る途中からスパイスのいい香りがしてくるので迷ったら自分の鼻を信じてみよう。
この日はオープンとほぼ同時に入ったので無事座れることができたがその後どんどんお客様が流れ込んできていた。
これがメニュー。
僕はこのお店の名前が入っているデッカオカレーを注文した。
裏には美味しい食べ方が載っていて初スリランカカレーの方でも安心して食べれる。
もちろんだが僕が現地で食べたとはローカルのレストランで食べたのでこのような説明はないのはもちろん注文するだけで一苦労だったので最高だ。
と、思っているとすぐにカレーが運ばれてきた。
デッカオカレー (850円)
チキンカレーとトマトサラダとレンズ豆のカレー、そしてナスの炒め物が入っている。
今回はオススメの食べ方通りに進めていきたい。
まずは単品ずつ楽しむ。
最初はチキンカレー。
おおお!美味い!
思ったよりもサッパリしていてサラサラと入ってくる。
たくさんのスパイスが合わさって本当に美味しい。
辛さも程よくこれならいくらでも食べれそうだ。
次はレンズ豆のカレー。
これまた美味い!
先ほどのチキンカレーとは違いまったりとした口当たりだがこれもスプーンが止まらなくなる。
そしてトマトサラダやナスの炒め物を自分のバランスで合わせて食べる。
もはやこの時はカレーに夢中になりすぎて写真を撮り忘れた。
残念無念。
そして最後。
残ったカレーを
混ぜる!!
混ぜる!!
混ぜる!!
そして混ぜ合わさったカレーをスプーンですくって食べれば、
おおおおおいいいししぃいい!
絶妙なバランス。
先ほどのチキンカレーとレンズ豆のカレーが中和され全然違う感じに。
更に途中で見え隠れするトマトの爽やかな酸味とナスの炒め物の味が絶妙に合う。
カレーって一杯食べていくと飽きていくだろうが、このデッカオカレーは何度も味が変わり最後までずっと楽しめる。
ここからは一心不乱に食べ
僕にとっては辛さもちょうどよく美味しいスリランカカレーを食べれて大満足だ。
ちなみに辛さを調節できる薬味もあるそうなので辛い物好きは
ぜひトッピングしてみてくれ。
ふとスリランカの思い出が走馬灯のように駆け巡った。
僕強盗にあったんですよねスリランカで。
今となってはいい思い出である。
それでもまた行きたいと思えるスリランカ、そしてデッカオだった。
今日も幸せ。
ごちそうさまでした。
気になった方は是非行ってみてはいかがだろうか?
きっと素敵な食卓になるだろう。
ありがとうございました。
『カレーや デッカオ』