綾野剛になりたい美容師がお客様を綾野剛風にした話。
『綾野剛の方ですよね？』
最近、初対面の方にそう声を掛けてもらえるようになってきた。
それほど僕の綾野剛としての認知度は上がってきていてなんとも嬉しいことである。
しかしその瞬間は突然訪れるわけでパニックになった僕は
『はーい。ごうでーす！』
と、なんとも雑でナンセンスな返しになってしまっている。
なによりどちらかというと郷ひろみを彷彿とさせてしまっている返事なのではないか。と反省を繰り返す。
どうせなら握手でもしたほうがいいのかな？
そんなことを考えながら毎日を過ごしている次第だ。
さて、前述した通り僕は『綾野剛』へとなるため日々鍛錬を繰り返す毎日だ。
綾野剛風のメガネを買ったり
綾野剛風のチェスターコートと言う名の白衣を買ったり
やはり綾野剛は顔小さいんじゃね？と思って小顔矯正に行ったり
やはり髪型も大事だ。ということでカットやパーマをしてスタイリング剤も購入した。
その結果過去のブログでも書いたが
ここまでのレベルに達することが出来た。
おっと、間違いが起きないように言っておきたいが僕は左側であるので注意してほしい。
間違い探しにしたらきっと難易度MAXのこちらの写真は先着5名様にプレゼントさせていただこう。
奮ってご参加いただきたい。
そんな周りから見たらくだらないであろう努力を繰り返す日々の中、1人のお客様がいらした。
彼は20歳の頃から仲良くさせていただいている喜多くん。
去年の冬に胸下ロングからバッサリ切らせて頂いて以来鎖骨あたりを行ったり来たりしている。
前々からさらにバッサリ切りたいなぁ〜と思っていたそばから
『バッサリショートで、おまかせ！』
と美容師冥利に尽きる言葉をいただいた。
5年という月日を経て信用していただきそして信頼へとなりおまかせと言う名の『つっつんなら大丈夫』という魔法の言葉。
まさに幸せである。
何度も言うがメンズヘアは大好物の僕。
骨格や顔のバランス、そして毛質やライフスタイルなど様々な観点から似合う髪型を考える。
喜多くんにも色々確認させてもらい僕は口を開いた。
『僕みたいに綾野剛風にしよっか』
結構おもろいボケを言ったつもりだったのだが『うん、いいよ』とそっけない返事を言う喜多くんはなかなかシャイボーイなんだなと思った。
とはいえ喜多くんは僕ほどまではいかないと思うのだが綾野剛風は絶対似合う！と自信があった。
そう。僕ほどまではいかないが…
この長さからバッサリショートはとても楽しい。
彼の毛質は剛毛で量も多くなによりクセが強い。
ハサミの入れ方や髪の流れを読むことが大事なのである。
とはいえもうイメージは出来上がっているのでどんどん切り進めた。
最初はパーマをあてようか考えていたのだがクセを活かせる！と思い今回はカットとそしてスタイリングした時に立体感と動きがより出やすいカラーを施させていただいた。
細かくハイライトも入れてナチュラルに馴染みながらも動きを計算してスタイリングがより簡単になるようにさせていただく。
そうしてできあがったのがこれだ！！
え、、、
あ、、、
おい、、、
僕よりええ感じになってしまった。
なんだったら後ろ姿撮らせてもらったんだけど
もはや綾野剛やん。
ここ二ヶ月ほど僕は綾野剛になるために日々努力を続けてきた。
そのおかげでたくさんの人に『綾野剛だー』となぜか薄笑いを浮かべていたのだが暖かい言葉をかけていただいた。
その僕から一言言わせていただくと
非常に悔しい。
ただただそれだけである。
とはいえ喜多くん！いつもありがとう！
差し入れにビールまで嬉しい限りです。
髪型すごいいい感じでした。
おまかせで切らせてくれて楽しかったです！
また年末に！
ーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、最後は少し真面目に。
今回は綾野剛さんのヘアスタイルをさせていただいたのだがポイントとしたのは毛先の動きと無造作感。
毛先のパーマっぽい動きと顔まわりに作った無造作感。
ただシルエットをスッキリさせることで洗練されつつも土臭いという絶妙なバランスを表現した。
ネタっぽく書いたが絶対似合う自信もあったので提案させていただいた。
僕が大事にしているのはどこがこのスタイルのポイントなのか？とどんな雰囲気でどんな風に似合わせどんな風にみられるか？を重視してやらせていただいている。
つまりどんな方が来ても、どんなスタイルにしたくてもしっかりとポイントを見極めて似合わせることが出来れば確実にイケてるスタイルを作ることができる。
何が言いたいのか？と聞かれれば
イケてる男になりましょう！
と、いう宣伝。
皆様ぜひご来店お待ちしております。
ありがとうございました。
LiLoinveve
〒542-0086
06-6796-8039
ご予約はつっつんまでどうぞ。
